続・ファイアーエムブレム 暁の女神 レビュー


続・ファイアーエムブレム 暁の女神 レビュー

 前回のレビューではお伝えしきれなかった部分をどうぞ。

 操作性はコントローラー3種、4通りの操作方法が用意されており、操作しやすい方法を試せます。Wiiリモコンでも操作に不自由さは感じさせないカスタマイズは流石です。但し、縦持ちの場合のみ、使用ボタンがあまりに限定されるため、少し不便かも知れません。
 ロードの待ち時間は起動時を除けばほぼ皆無で、ロードによるストレスは全く感じられません。起動時の待ち時間がもっと短ければ完璧なのでしょうが、媒体の性質上仕方のない所ではあります。

 ニンドリでは「今作はゲームキューブでの制作は不可能だった。」との対談が掲載されていました。これは映像美は追求しないと明言していた任天堂としても、戦闘シーンの処理落ち(等によります処理の遅延)は看過できなかったのでしょう。それに決して多くはありませんが、効果的に使用されているムービーを魅せるためにもWiiではないとダメだったのでしょう。
 ただ、ソフトの売上を考えるとどうなのでしょうか?既に市場が消えようとしているゲームキューブではありますが、本体の普及台数はWiiよりも遥かに上です。それでもWiiで発売されたということは、Wiiでしか動かせないソフトであるということ以外に、ゼルダの伝説 トワイライトプリンセスのように重厚なソフトラインナップ“も”揃えている、というアピールも兼ねているのではないでしょうか。それとも、ゲームキューブの稼働率もそれほど多くないと考えたのかも知れません。

 ミカヤ部隊は育てる機会が少ないため、最後の方で使い物にならないという意見が多く聞かれます。しかし、第四部で十分に育てることが出来るため、普通に意識して育てれば、ミカヤ部隊から5~6人程度なら最終決戦に投入することが出来ます。

 このシリーズは「戦争はお互いに正義と思って戦うものである。その為の相手の痛みも知る必要がある。しかし、コンピュータゲームでは数字の減らし合いだけで、痛みは伴わない。それを表現するのは難しい。」というようなことを過去に述べられていました。その一つの答えが聖戦の系譜だったようです。このゲームでは親友のエルトシャンが裏切られ、同盟の天馬騎士団が壊滅されられ、妹らを失い、自身も不条理な死を遂げました。後半の世代はそこまで非業なことはありませんでしたが、トラキアの戦争に対する背後関係に悩んだりもしました。
 今作ではミカヤとアイクが幾度となく相対してしまいます。端から見ると理不尽でも国を救うためには対するしかないという思いから、劣勢に立たされても諦めません。そして対戦を実際に操作すると心苦しくて仕方がありませんでした。しかし、本当の戦争ではもっと苦痛を伴うはずです。ユーザーに不快感を与えずに戦争の苦痛の一片でも経験させるこの方法はお見事です。

 シミュレーションRPGの代名詞として恥じない作品です。次回作以降も期待して待ちたいと思います。

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2010年8月 6日|

カテゴリー:Wiiソフト