PS3撤退論を考える2


PS3撤退論を考える2

 昨日ソニーが2600億円の営業赤字に陥ったことが発表されました。ゲーム部門は今期の赤字幅が見込みの400億円から300億円増えて、約700億円の営業赤字の見込みです。
 しかし、今期の赤字はどう言い訳をしても回避することはできませんでした。なぜなら、仮にドル・ユーロに対して20円安に見積もっても未だ赤字は解消されないからです。仮に30円の円安なら黒字化するでしょうが、そんな楽観的(妄想的)では経営者として失格です。
 また、不況で売れなかっただけ、という言い訳も虚しいだけです。実際年間販売台数はXbox360よりも下回っていましたし。
 では、本体価格が高かったからだ、という言い訳はどうでしょう。一見正論のように聞こえますが、それなら「その価格で買いたいと思える本体を発売しなかったのが悪い」と一蹴されるだけです。実際、PS3に勝ったXbox360でさえ、Wiiよりも安く販売されるようになりましたが、それでも2008年の本体販売台数はWii>Xbox360×2、つまりダブルスコアでWiiの圧勝となっています。つまり、その価格でそれ以上の満足を供給できる本体が買われているだけの話なのです。

 さて、漸く撤退論の話に入りますが、今回はPS3の役割から考えてみたいと思います。PS3はブルーレイを普及させるため、HD-DVDと競合し、次世代ディスクとしての覇権を確立するためのものでした。ところが、幸か不幸か早々にHD-DVDは敗れ去り、次世代ディスクはブルーレイに決定しました。しかし、それによってPS3の存続意義が一つ失われることになりました。
 もし慢性的な赤字を解消できないのであれば、ソニー全体を考えるとお荷物になってしまいかねず、過半数を占める外国人投資家が事業撤退を唱えると、「ブルーレイ普及のためのもの」というカードを失ったことは大きく、それに抗うことは難しくなってしまうでしょう。ただでさえ、ソニー本社はエレクトロニクス部門(特に液晶テレビ)に力を入れるようなことを言っています。唯一の黒字部門であるPS2部門は今後も衰退の一途を辿ります。PSP・PS3部門を改善無くしてSCEの今後の発展は考えられません。今一度長期目標を立て直す必要に迫られているのではないでしょうか。

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2009年9月23日|

カテゴリー:プレステソフト