PS3撤退論を考える


PS3撤退論を考える

 前回の話で完結しても良かったのですが、ソニーが14年ぶりに営業赤字へ転落するという報道がありましたので、もう少し現実を見て考察したいと思います。

 そもそもソニー(今回はSCEではなく、ソニー全体として考えます)は任天堂に比べて数倍の資産を保有しています。そして現預金を除けば数十倍とその差は更に広がります。それなのに、何故事業の統廃合をしなければならないのか、それは簡単にいうと円高と販売不振による業績の悪化です。
 今期だけが悪くて来期以降回復するというのであれば楽観視できますが、来期以降も回復の見通しがあるとは言い難く、そうなってくると今までは製品を作り出していた工場が減価償却だけが嵩む金食い虫と化してしまいます。当然従業員等も同じです。銀行は資金を貸してくれなくなり→運転資金が回らず→倒産、という最悪のシナリオを描く可能性はあり得ないとは言い切れません。
 そういうリスクを回避するためにも、事業の一つや二つを切り捨てる決断もあり得るのです。そうなると、その選択肢の一つに上げられるのがゲーム事業ということになってしまいます。長期的に見ればPS3の黒字を見込めるのでしょうが、今期も間違いなく赤字です。しかも円高が現状のままなら次期の赤字も確定的です。おまけにゲーム事業の屋台骨を支えているPS2市場はさらに縮小します。ソフトバンクのADSL事業は多額の赤字を垂れ流していましたが、一応計画通り進んでいたのでまだ良かったのですが、PSP・PS3はともに販売台数の下方修正を繰り返してきた歴史がありますので、よりいっそう厳しく見積もらざるを得ないのです。
 PS3から現行他機種に鞍替え・移植という流れが多いですが、現行他機種からPS3という流れは極端に少ないのも気になるところです。いずれにしろSCEにはPS3を値下げ以外での方法で、魅力あるハードに育てる戦略を練って貰いたいものです。

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2009年9月13日|

カテゴリー:プレステソフト