プレステソフト

続・海腹川背狂想曲

 前回にも大々的に取り上げた海腹川背Portableですが、Amazonでは発売10日で早くも50%OFFの投げ売り状態になりました。そのAmazonのカスタマーレビューでは92人中86人が最低評価を下すなど、売上以外での話題作りが着々となされています。
 その売上以外の部分で盛り上がっているのがPSP体験版配信ランキングです。1位の無限回廊、2位のモンスターハンターポータブル2ndGに続き、3位にランクインしています。
 無限回廊は売上的には今ひとつですが、大量にCMを投下したお陰で知名度は上がっています。それで試してみるユーザーも多いのでしょう。MHP2ndGは言わずもがな。そして3位の海腹川背Portableです。このソフトはCMをしていたわけでもなく、知名度も決して高いわけでもありません。しかし、様々なゲームサイトに取り上げられてしまったせいで、興味本位で体験版をダウンロードしているのではないでしょうか。但し、あの出来では販売まで結びつかないとは思いますが。
 一方の無限回廊の場合、ダウンロードをしてみたものの、思いの外の敷居の高さに、これまた販売に結びつき難いようです。

 ところで、この体験版というのは諸刃の剣で、良いゲームの場合は口コミと並んでユーザー層を広げるツールとして計り知れない効果をもたらすことがあります。しかし、前評判の割に今イチだったり、体験版で満足してしまうと売れなくなってしまうという側面ももっています。実際、「購入に繋がるどころかマイナスの影響も出る可能性があるため、今後も体験版の配信はしない。」とゲームの完成度が低いことを、自ら認めるような発言をしているメーカーさえもあります。
 そう言う意味ではマーベラスエンターテイメントは一欠片の良心が残っていたのかも知れません。と良い方に解釈しておきます。

2010年12月 8日|

カテゴリー:プレステソフト

MHP2ndG 初期出荷抑制

 3月27日に発売されたモンスターハンターポータブル2ndGはネットオークションで2日現在6000円台での取引と徐々に落ち着いていますが、今週だけでかなりの数が出荷されるため、品薄は解消される見込みです。もう少し待てるのなら、わざわざ高値で、しかも送料や振込手数料を負担してまで購入する必要はないでしょう。因みに、ネットオークションでは一時1万円を超える価格で取引されていましたが、その一方で発売1週間ほど前にAmazonで23%OFFで売られていたりしています。

 ところで、このソフトは初回70万本しか出荷されませんでした。当然もっと生産できましたし、もっと売れることも判っていましたが、敢えてセーブして出荷しました。それはなぜでしょうか。
 巷では品薄による購買意欲促進(品薄商法)と言われていますが、実際は決算を見越してのことでした。カプコンの2007年度の売上は非常に好調に推移しました。しかし、ここであまり多く売りすぎてしまうと来年度には2006年度と比べて良くても、2007年度と比べると業績ダウンということになると、対外的に印象が悪くなります。その対策として2007年度の売上を減らし、2008年度へ売上を計上するために、モンスターハンターポータブル2ndGは出荷調整されていまいました。
 この生産調整は何もモンスターハンターポータブル2ndGだけで行われているわけではありません。

2010年12月 2日|

カテゴリー:プレステソフト

海腹川背 狂想曲

 スーパーファミコン版では売れなさそうなタイトルに相反した独特のルアーアクションにより、売上は予想より多少良かった程度だったものの、ユーザーの満足度は高かったソフトでした。
 プレイステーション版もその流れを汲んでいたようです。(PS版は未プレイのため詳細は判りません)

 そして今年に入り海腹川背ファンが狂喜乱舞することとなります。それはPSPに最新作が登場するということが発表されたからでした。しかし、結果としてファンを思いっきり裏切ることとなります。
 まず、開発元がロケットスタジオだったことです。会社名としてはあまり有名ではありませんが、バグのデパートと称されたカルドセプトサーガの開発元と言えば察しがつくでしょうか。ファミコン聡明期のソフトなら、容量や色・スプライト等の様々な制約があり、仕方がないところもありましたが、その時とは状況は大きく異なります。
 そして制作者の酒井潔さんが全く拘わっていないこと、公式ホームページがタイトルを“海原川背”と間違えていたこと等で不安が広がりました。
 3月14日に体験版が配信されましたが、不安が的中。有り得ないルアーの引っかかり、有り得ない釣り糸の動き、有り得ない加速の仕方など、枚挙に遑がないバグが発見しました。しかし、発売元のマーベラスエンターテイメントはそれらのバグを“仕様”と一蹴し、同月27日に強硬発売することとなりました。
 その結果、2万本の出荷に対して2000本弱しか売れていないという事態になりました。売れなかった最大の原因は海腹川背ファンによる不買運動です。本来ファンというものは多少出来が悪くても購入してしまいます。しかし、このソフトに限って言えば、“名前を騙った偽物“というレッテルが貼られました。

 マーベラスエンターテイメントとしては今年度中に2万本を問屋に納入した時点で実績を計上したことにより、今年度だけを見ると決算はプラスに働くでしょう。しかしその背信行為により、流通の発注の抑制やユーザーの敬遠の可能性も十分に有り得ます。その結果来期以降はどうなるかは判りません。折角“赤川次郎ミステリー 夜想曲-本に招かれた殺人-”や牧場物語のような佳作もラインナップを抱えているのに、このような汚点を残すのは勿体ないです。
 個人的にはSFC版をヴァーチャルコンソールで復活させてPSP版との雲泥の差を実感させて欲しいところですが、SFC版の販売元がゲーム業界から撤退し、会社が存続しているかどうかも不明なことからVCでの配信は厳しそうです。

2010年11月30日|

カテゴリー:プレステソフト

PS3本体の値下げの考察2

 ブルーレイディスクの標準化はほぼ決定事項だと言うところまで前回お話ししました。
 そう考えるならば、ソニーはゲーム事業で敢えて赤字を垂れ流す必要性が無くなります。とすると、SCEは次にどのような施策に打って出るかがわかってきます。そうです、PS3の値上げに踏み切ることです。
 PS3は世界では1000万台以上、日本でも約200万台が普及しています。これだけ普及していれば、今後は多少普及速度が鈍化されても、映像美を求めるユーザーなら購入していくはずです。おまけにPS3は戦略としては10年商品です。短期的に見ると苦しいかもしれませんが、2016年末頃にはブルーレイディスクの世界が広がっていることでしょう。そしてその先陣とプレイステーション3はじっくり腰を据えた普及を見せることでしょう。

 恐らくソニーはこのような構想を描いていると思います。たしかに、今後5年くらいはこの通りに行くかも知れません。しかし、その頃になるとブルーレイ規格を脅かす存在が爆発的に普及し出すのではないかと想像できます。
 それはフラッシュメモリーです。容量は年々倍々に進化し、実売価格もmicroSDでも2GBで1000円程度から買えてしまいます。このペースで進化が進むと2~3年後には2層式ブルーレイディスクに匹敵するくらいの容量の物が登場するでしょうし、価格的にも5年後くらいには遜色ないものが出てくるでしょう。
 そうなると、扱いやすい・小さい・シークタイムがない・読み書き速度が速い・劣化しにくい、等のメリットがあるフラッシュメモリーに分があるのは明らかです。因みにフラッシュメモリーはHDDと比べても壊れにくい・消費電力が少ない・小さい等のメリットがあり、いずれHDDも駆逐されるとも言われています。既にそのメリットを享受するためにWiiの本体の記憶媒体にもフラッシュメモリーが使われています。
 但し、フラッシュメモリーの普及には先ほどから申してます通り、大容量化等の技術革新が必要不可欠ではありますが、いずれ克服することでしょう。

2010年11月21日|

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PS3本体の値下げの考察

 キラーソフトの展開と併せて囁かれている噂として、プレイステーション3本体の値下げのXデーはいつになるか、ということなのですが、結論として年内は無いと言えると思います。
 単純にゲーム機としてだけ捉えれば、Wiiと比べて本体は1/3、ソフトに至っては1/5にも満たないシェアしか確保できてません。それを覆す起爆剤として、値下げという手段は効果はありそうな感じを受けます。しかし、その効果が目に見えて現れるのは非常に短い期間だけです。実際ゲームキューブワンダースワンなどはそうでした。ドリームキャストは製造中止のアナウンス&本体を赤字出血大サービスの50%OFFのため、少々事情が異なりましたが。
 それよりもソフトの牽引力の方がずっと強く、プレイステーションが躍進したのも、RPGの双璧であるファイナルファンタジードラゴンクエストをはじめとしたゲームを自陣営に引き込めたからです。そして現在のWiiの強さもWiiスポーツスマブラXヴァーチャルコンソール等のソフトなのです。

 一方、PS3をAV機器として捉えた場合はどうでしょう。SCEではなく、ソニーという括りから長期的に見ると、PS3のゲーム事業よりもブルーレイディスクの方が息が長く特許収入も多いでしょう。そう考えるならば、PS3はブルーレイディスクを戦略的に普及させる商品であり、HD_DVDが撤退しつつある今、ブルーレイディスクは早かれ遅かれ標準化の道を歩むことはほぼ決定づけられていると言えるでしょう。


<続きます。>

2010年11月20日|

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メタルギアソリッド4 発売日決定など

 コナミから発売予定のプレイステーション3のキラーソフトであり、希望の星であるメタルギアソリッド4が6月12日に発売されることが決定しました。一方ソフトの価格は通常版が8800円、スペシャルエディションが9800円、プレミアムパックが51800円となっています。
 通常版はメタルギアソリッド4にオンラインディスク(スターターパック)がついています。スペシャルエディションは通常版に特典映像ブルーレイディスクがついています。プレミアムパックはスペシャルエディションにPS3本体がついています。
 普通に考えればスペシャルエディションは9800円+39800円=49600円となりますので、2200円割高と感じてしまいますが、このセットにはデュアルショック3も同梱されます。元々このソフトには振動機能が不可欠だと言われてただけあって、粋な計らいではないでしょうか。但し、単体での購入で振動機能を必要とするならば、デュアルショック3は別に購入する必要がありますが。
 1000円プラスで映像特典がつくということもあり、スペシャルエディションが人気のようです。その一方で、満を持してPS3を購入する人はプレミアムパックを買い求めるでしょう。その時に、プレミアムパックが欲しいと思っているユーザーに十分行き渡るかは非常に重要なことだと思います。

2010年11月20日|

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龍が如く 見参! 好発進

 メディアファクトリーによる3月3日~9日の売上ランキングによりますと、龍が如く 見参!が18万本を売り上げました。プレイステーション3本体の売上台数(約190万台)と比べてもそこそこ手応えのある数字ではないかと思います。しかし、本体の牽引力はあまり芳しくなかったようです。
 ゲームの世界観は変わったとは言えシリーズ三作目ということもあり、ゲームシステムはしっかりしていますし、プレイヤーを選んでしまうゲームではあるもののシリーズプレイ済みのユーザーには概ね好評です。
 しかし、売上が良かったとは言え、前2作に比べると劣っていることも否めません。ハードの普及台数が一桁違うわけですから、仕方がない部分もありますが。今作はSCEにコマーシャル費用をかなり依存して貰っている等のバックアップもありますが、開発費もパッケージ費用もかかっているわけで、恐らくペイ(黒字化)は難しいのではないかと思います。海外でも売りにくい分野ですし。
 PS3ならではの意欲作であり、映像美を追求するユーザーのためにも1つの指標となってしまいますので、営業担当者は是非とも頑張って欲しいところです。

2010年11月13日|

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PS3に追い風

 国内ではHD DVD陣の砦として唯一頑張っていた東芝ですが、とうとう撤退が濃厚となってきました。日本では新世代DVDレコーダとしての割合は4%程度ですので、ユーザーとしてはベータの時ほど実害はありませんが、それでも消費者無き規格争いに巻き込まれた感は否めません。ただ、思ったよりも早く決着がついて良かったとは思いますが。
 一方のブルーレイ陣営の先陣を切っていたソニーには朗報だったのではないでしょうか?これによりどちらの次世代DVD機を購入しようか迷っていたユーザーが購入に踏み切れるわけですからね。更にブルーレイ再生機として一番普及しているプレイステーション3の販売増にも期待が持てます。但し、録画が出来ないのが痛いところですが。
 ベータマックスで辛酸を舐めた規格争いですが、今度は勝者として君臨することによりPS3に弾みを付けることが出来るのか、見守っていきたいと思います。

 ところで、HD DVD陣営にはまだ巨艦マイクロソフトが残っています。まさかWindows搭載機にはブルーレイを付けてはならない、という無茶な御触書が回ってくると言うことはないでしょうねぇ?独禁法もあることですし、まさかとは思いますが。

2010年10月18日|

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2007年の総評 PSP

 2007年のPSP本体の売上は300万台以上に達し、本体はかなり好調に売れています。そしてソフトもモンスターハンターポータブル2が150万本と群を抜いて好調に売れ続けています。恐らく3月発売のMHP2ndGまでこの勢いは持続することでしょう。
 しかし、一方で、その他のソフトが売れていません。2番手にはファイナルファンタジーシリーズの2本が続いていますが、それにしても70万本と30万本です。あとは20万本にも満たない寂しい数字が並んでいます。実際に2007年に売れたPSP用のソフトは442万本です。MHP2の分を差し引くと290万本、PSPの販売累計台数どころか、今年のPSP販売台数すら届いていません。いったいこの人達は何を目的にPSPを買っているのでしょうか?
 外国人(アジア向け)の買い占めなんかも囁かれていますが、結局外国人であろうが、中高生であろうが、エミュレータ(不正ROM)や携帯音楽プレーヤーのような多目的携帯電子機器に使われるのは確かでしょう。しかし、そんな使われ方をしてもSCEには一銭も利益(ロイヤリティ)が転がり込んでくるわけではありません。ましてPSP本体は黒字化が達成されているとは考え難く、商売としては前途多難な感じがします。
 少なくともサードパーティ向けには「本体が普及しているから売れますよ」というアナウンスは出来ますが、2008年は正規のUMDが売れる市場形成を構築して欲しいです。SCEのために、と言うよりも、PSPでゲームを供給して下さるサードパーティのために。

2010年9月28日|

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2007年の総評 PS2

 2005年から2006年は緩やかな下降を演じていましたが、2007年は対年比ハードは50%ダウン、ソフトは56%ダウンといよいよ世代交代が顕著になったような感じがします。ハードよりもソフトの凋落が大きいのが気になりますが、ハードの買い換えの際にPS2PS3とは行かずに、PS2→PS2とはという流れがあったのが1つの原因でしょう。尤もPS2の壊れやすさは今更改善のしようがないのでしょうが。
 PS2はSCEに於いて唯一のドル箱です。PS3が大量に赤字を垂れ流してくれているお陰でPS2の黒字は焼け石に水という感じもしないではないですが、PS2のロイヤリティ収入は海外でも生きていますので、結構馬鹿に出来ないお金を稼ぎ出してくれています。
 しかし、先にも述べたように、ソフトの売上も大きく落ち込み、2008年も涼宮ハルヒの戸惑ガンダム無双Special等が控えているとは言え、半減は免れないでしょう。そうなってくると、いよいよSCEの浮沈を左右するのがPS3というわけなんですけども、どうなるんでしょうかねぇ。兎も角、PS2としては出来るだけ現行機として留まり、衰退速度を抑えなければいけないのは確かです。

2010年9月28日|

カテゴリー:プレステソフト